市原起業株式会社
 
 
 

 
LPガスはクリーンエネルギー

LPガスはクリーンな分散型エネルギー
 LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化) Petroleum(石油) Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物です。LPガスは常温常圧では気体ですが、圧力を加えたり冷却することによって簡単に液体になります。冷却して液化する温度はプロパンで−42℃、ブタンで-0.5℃です。一方、メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを液化したものをLNG(Liquefied Natural Gas)と言いますが、LNGは-162℃に冷却しないと液化しません。また、常温(20℃)状態においてプロパンは約0.8MPa、ブタンは約0.2MPaで加圧すれば容易に液化しますが、LNGの場合は-82.6℃より高い温度では、いくら圧力を加えても液化しません。
 LPガスは、液体にすると気体の時の体積の約250分の1になるという特徴がありますので、液体のまま家庭、商店、LPガス自動車、工場等に運び、気体にして利用します。また、カセットボンベ、ライター、スプレーなどにも、持ち運びに便利な特性が活かされています。

 現在国内で利用されているLPガスは、輸入LPガス(約4分の3)と国産LPガス(約4分の1)から構成されています。輸入LPガスは、サウジアラビアをはじめとした中東地域やその他の地域において、原油や天然ガスに随伴して生産されます。また、国産LPガスは国内で石油を精製して製品化されます。

クリーンエネルギーとしてLPガスのすぐれている点は、次の通りです。
1. 燃焼による排ガス中のCO2量は、石油や石炭に比べて非常に少ない
2. LPガスには硫黄分の含有量がほとんどなく、窒素も含まれていない
3. ススや灰分を出さない
4. オゾン層破壊の心配がない

またLPガスは、体積あたりの総発熱量が天然ガスに比べるとプロパンは約2.5倍、ブタンは約3.3倍と非常に高く、環境によいことと併せハイパワーで高品質なガス体エネルギーなのです。

災害時にも復旧が早い
 
LPガスは、各家庭ごとに個別に供給可能な分散型エネルギーです。災害発生時でも個別に、調査・点検を実施することで他のエネルギーに比べて相対的に復旧が早いと言えます。

甚大な被害を受けた東日本大震災においても、避難所や仮設住宅に迅速に供給することができました。

LPガスってどんなエネルギー
容器の中に入っているLPガスが液体だということをみなさんは知っていましたか? LPガスは石油ガスを液化したもので、正確には液化石油ガスといいます。 そしてこの Liquefied Petroleum Gasの頭文字を取ってLPガスというのです。

LPガスは現在、私たちのかけがえのない地球が直面している地球温暖化や酸性雨そしてオゾン層の破壊といった環境問題にも対応して、一般家庭や産業用、自動車燃料といった我々の生活を支えるクリーンなエネルギーとして期待されています。LPガスは地球温暖化の原因とされる(二酸化炭素)の排出量が他の化石燃料に比べて少なく、酸性雨に対しても窒素分を全く含まず、硫黄分もほとんど含んでいませんので、SOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素酸化物)対策として、有効なエネルギーといえます。また、オゾン層の破壊につながる特定フロンに代わる物質として、ほとんどの分野でエアゾール用としてLPガスが使用されています。

■LPガスの種類
LPガスにはいろいろな種類がありますが家庭で使われるLPガスのほとんどがプロパンと呼ばれる成分です。 他にプラスチックのライターの中に入っている液体はブタンと呼ばれる成分でLPガスの一種なのです

■LPガスの性質
LPガスは簡単に液体になる性質があります。液体になると体積は250分の1になります。 外国から運んできたり、製油所からタンクローリーで運んだりする時は液体にして効率よく運びます。

■LPガスの臭い
LPガスはもともと臭いがありません。 ガスが漏れたときにすぐに気づくように、くさったタマネギのようないやな臭いをつけています。

安全なガス器具の普及と保安点検の実施でLPガスの事故は激減

 日本でLPガスが家庭用燃料として販売されるようになったのは、1952年(昭和27年)頃からで、LPガス事故が記録されたのは、1953年(昭和28年)の2件が最初です。
 その後、LPガスの消費世帯数増加に伴い、LPガスの事故発生件数も増加傾向を示し、1979年(昭和4年)には793件に達しました。しかし、各種保安対策に取り組んだ結果、事故発生件数は減り続け、1994年(平成6年)には82件とピーク時の約10分の1にまで減少し、以後80件前後で推移しています。都市ガス事故と比較しても、LPガスの事故発生件数は低い水準で推移しています。